重鎮ラッパー Cam’Ron が代名詞とも言える自身の写真を無断使用したとして訴えられる
ガラパゴスケータイを片手にピンクの毛皮を纏ったあの1枚
ヒップホップ界随一のピンク好きで知られる米ニューヨーク・ハーレム出身の重鎮ラッパー Cam’Ron(キャムロン)。ピンクのガラパゴスケータイを片手に、ピンクのファージャケットを纏った彼の写真は、あまりにも有名なショットであり、ヒップホップに詳しくない方でも一度は目にしたことはあるはずだ。このたび、Cam’Ronが、さまざまなプロダクトに先述した自身の写真をプリントして販売したことにより、訴えられていたことが判明した。
2002年2月に開催された「Mercedes-Benz Fashion Week(メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク)」のオフランウェイで撮影され、今やCam’Ronの代名詞となったこの写真。撮影を担当したフォトグラファーのDjamilla Rosa Cochran(ジャミラ・ローサ・コクラン)は、4月11日(現地時間)、シャワーカーテンや枕、スイムウェア、バースデーケーキにいたるまで、Cam’Ronがその写真を許可なく使用したとして、ニュージャージー連邦裁判所に訴状を提出。Cam’Ronの本名であるCameron Giles(キャメロン・ジャイルズ)と「Dipset Couture LLC」を相手取り、商品販売による利益だけでなく、損害賠償を請求した。
訴状には、「被告 Dipset Couture LLCは、原告の許可または承認なしに、さまざまな商品リストの一部として、オンラインストア上で写真を積極的にコピーおよび表示し、故意に、米国著作権法に違反して、この不正行為に関与しました」との記載に加え、「Getty Imagesは、複数回、郵便や電子メールで侵害行為を被告に通知しました。これらの通知にも関わらず、被告は引き続き商品を販売し、オンラインストアやSNSアカウントに写真を表示し続けました」と付け加えられている。なお、現時点でCam’Ronの本件に関するコメントは確認できていない。