Hypebeast 編集部が選ぶ2022年のベストバイ|Editor's Picks
古着のTシャツから、シーンを沸かせたHYPEなスニーカー、話題のコラボまで
新年へのカウントダウンが始まり、2022年を総括する記事をいくつかお届けしているが、本稿では『Hypebeast』エディター陣が“今年実際に買って良かったもの”をご紹介。1人あたり3〜4アイテムを選んでいるが、古着のTシャツから、シーンを沸かせたHYPEなスニーカー、話題のコラボまで、各エディターの趣向や個性、はたまた各々のアイテムに対する思い出が反映され、それぞれの人となりがなんとなく垣間見える(手前味噌ですが)なかなか面白い内容に。これを読んだ方々も、2022年のベストバイをSNSなどにシェアしてみてはいかがだろうか。
自分の青春が詰まった2000年代初頭のラップTシャツは、完全にノスタルジーで見つけたら買っています。特にアンダーグラウンド・ヒップホップの金字塔的コンピである『Lyricist Lounge(リリシスト ラウンジ)』はTシャツが存在していることすら知りませんでした(しわくちゃですみません)。この辺りはまだ全然安くで買えるのでそれも◎(値上がりしませんように……)。
今年死ぬほどお世話になっている野村訓市大先生の〈Carhartt WIP(カーハート WIP)〉は2色ゲット。いろんな場面で重宝しましたが、「Apple(アップル)」本社で行われた基調講演に、訓市さんと一緒に着て行ったのは良い思い出です(サンフランシスコでも大好評でした)。
〈BEDWIN & THE HEARTBREAKERS(ベドウィン アンド ザ ハートブレイカーズ)〉x〈ANTI COUNTRY CLUB(アンタイ カントリークラブ)〉の〈Dickies(ディッキーズ)〉はシルエットの秀逸さから3色買い。9分丈なのですが、裾が短いのがあまり得意でないので、わざとサイズ大きめにして裾丈稼いでいます。
後に母親から「また靴買ったの?」と呆れられるほど、実家の自分の部屋をスニーカーだらけにした元凶でもあるAir Jordan 1 “Chicago”は、かれこれ20年以上好きなモデル(WWDさんのバッシュコーデ特集でも紹介しちゃいました)。そしてAir Shipは、Michael Jordan(マイケル・ジョーダン)がNBAの試合で最初に履いたモデルであり、そういう意味では当時AJ1よりも欲しかったかもしれない。
- Yuki Abe
〈TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.(タカヒロミヤシタザソロイスト.)〉のボンバージャケットは、ミリタリーの定番であるMA-1を丸みを帯びた“バルーンシェイプ”にアレンジした一着。独特のシルエットや背面を斜めに走るジップといったディテールはもちろん、内側に隠された大きめのポケット、PrimaLoft(プリマロフト)を採用したライナーなどの機能面が充実している点も気に入っています。
配色や素材使いが毎回秀逸な〈JJJJound(ジョウンド)〉のフットウェアですが、個人的に購入したのは〈Reebok(リーボック)〉とのコラボNPC II。柔らかなレザーのアッパーやタオル地のライニング、日焼けしたような色のソールなど、最小限のアレンジが絶妙。シンプルかつミニマルなデザインなので、トレンド関係なく長く着用できそうです。
Alva Noto(アルヴァ・ノト)のアーティスト名で知られるCarsten Nicolai(カールステン・ニコライ)と坂本龍一が2002〜2011年の間に発表した5枚のコラボレーションアルバム『V.I.R.U.S.』シリーズが、リマスターされて今年めでたく再発。当時はCDしかなかった作品も初ヴァイナル化のため、全てコンプリートしました。最初のアルバムが発表されてから20年も経過していますが、今でも新鮮に聴けるエレクトロニカ黎明期の傑作だと思います。
- Takeshi Kikuchi
2022年秋冬にローンチされた話題になった〈Goldwin(ゴールドウイン)〉による実験的プロジェクト“Goldwin 0”。ティザーが出た頃からかなり気になり、実物を見た後即決。いくつか購入したアイテムの中からGORE-TEX 3L Shell Jacketをピックアップしました。ガーメントのパターンや機能性、着丈の長さや身幅の大きさなどのサイジング、またそれらを支えるブランドコンセプトなど、ミニマルテックウエアの完成形うちのひとつと言っても過言ではないのかなと思っています。
〈Our Legacy(アワーレガシー)〉のフルジップニットは、ドライバーズニットを探していた時に新宿のセレクトショップ『jackpot』で見つけ購入。もともと古着で探していて、少し野暮ったかったりピンとくるものがなかったのだが、モヘアのニット感や単丈のサイズなど痒いところに手が届いた〈Our Legacy〉らしいアイテムです。しっかり暖かいのもポイント。
日本人デザイナー2人によるロンドン拠点のブランド〈Omar Afridi(オマール アフリディ)〉のサイドゴアブーツは、天然皮革にエナメル加工が施されたパテントレザーによるもの。綺麗なラストの形でドレッシーな印象が強いが、このくらいシャイニーなレザーシューズを持っていなかったので購入しました。意外に何でも合わせやすく、気に入っていて結構着用しているので履き皺もついてますが…、あまり気にせずガシガシ履いていきたいと思います。
- Hiromu Sasaki
この丸みのある独特な構造に加えて優美な曲線を描いたデザインを一目見て完全にノックアウトされてしまった〈Prada(プラダ)〉のCLEO BAG。90年代の〈Prada〉のアイコニックなデザインを再解釈したショルダーバッグは、洗練された美しさと気品が漂っていて、眺めているだけでオキシトシンが放出されます。。お婆ちゃんになってもきっと背筋をぴしっと正してくれるであろうこのお方と2023年もいろんなところにお出かけしたいなーと思っています。
SZA(シザ)の2018年“CAMP CTRL”のツアーTシャツは、今年の春に開催したフリマでモデルのMAOちゃんから譲り受けた大切な一着。この半年の間で家でも外でも着まくっているのでくたくたになっていますが、それもまたいい味を出していてお気に入りです。アメリカ・ボルチモア発のハードコアバンド TURN STILE(ターンスタイル)に出逢い、現在進行系でハードコアの魅力に取り憑かれていく最中に手に入れたSAIGAN TERROR(サイガンテラー)のTシャツ。中野の『MOONSTEP』のLIVE、最高でした!両者共に音楽の楽しさを再認識させてくれた2022年思い出のTシャツたちです。
今年の秋に発売された〈BYREDO(バイレード)〉のリキッドリップスティック ヴァイナルは、発売日の週末にお店に買いに行ったけど既に完売していて、再入荷待ちをしてやっとゲットできた思い出の1点。リップグロスだけでなく、アイグロスとしても使える無色透明のこちらの“ファントム”はテクスチャーを思う存分楽しめて、使うたびにフェイスにも心にも潤いを注いでくれます。伝統的なクラフトマンシップと上質な原料にこだわりぬいたブランドの美学はデザインにも反映されていて、毎度毎度コスメの概念を覆してくれる〈BYREDO〉の新作を来年も心待ちにしています。
〈STÜSSY(ステューシー)〉&〈Converse(コンバース)〉のChuck 70 Hi “Surfman”。アッパーの外側にはホワイトの〈STÜSSY〉のスターマーク、シュータンタグにはショーンフォントを用いた“ALL STAR”を、シュータン裏には〈STÜSSY〉のシグネチャーロゴがあしらわれた一足はベーシックながらも完璧なデザイン。。普段あまり黒のスニーカーを履かないのですが、従来のキャンバス生地に代わってヘンプ素材を採用されているので足元の印象も重くなりすぎず、尚且つ軽くてとっても歩きやすいので今年度の相棒スニーカーでした。
- Natsuho Sukawa
ニュースでもたびたび紹介している〈Brain Dead(ブレイン デッド)〉x〈OAKLEY(オークリー)〉によるコラボFlashから、11月に発売されたばかりの新色モデルをゲット。〈OAKLEY〉が2000年代に誕生させたレトロフューチャーなシルエットと、〈Brain Dead〉らしい絶妙なカラーパレットに心揺さぶられたのはもちろん、一度着用してみたら分かる驚くべき履きやすさにもかなり惹かれました。現状、このフットウェアが醸し出す“テック感”にフィットするボトムスを持っていないので、是非とも合わせて購入したいところです。
毎年、どれを手にするか迷ってしまうアウターウェア。2022年は勇気を出して数点購入しましたが、そんな中でも〈COMFORTABLE REASON(コンフォータブルリーズン)〉のボンバージャケットが特にお気に入り。ボリュームのあるトップスを着ても膨れないゆったりとしたサイズ感や、スマートなのに収納力抜群な2WAY仕様のポケット、冷たい風を通さないキルティングの裏地など、冬の悩みを解決してくれるディテールが詰め込まれている上、滑らかで肌触りの良いメルトン生地のクラシックさに着るたびグッときます。
年の始まりに購入した沢木耕太郎のエッセイ『バーボン・ストリート』『チェーン・スモーキング』は、2022年中に何度も読み返した2冊のため選出。どちらの作品も一編一編が短くサクッと読めるし、沢木氏の話の膨らませ方がとても面白いので、よくコーヒー休憩のお供として楽しみました。今年の年末は、最近入手した「Beats by Dr. Dre(ビーツ・バイ・ドクタードレ)」とKim Kardashian(キム・カーダシアン)によるコラボBeats Fit Proでインストか何かを聴きながら、もう一度読み返して1年を振り返るのもありかな。
- Satomi Kanno
〈Paranoid(パラノイド)〉から今年の春夏シーズンにリリースされたタンクトップは、ショルダー部分のデザインとタイトなシルエットに惹かれて購入。シンプルなベースにディテールでレディースっぽさを加えていて、合わせるものによって異なる雰囲気を楽しめます。夏から本当に寒くなる最近まで、カーディガンを羽織って着回ししていたくらいお気に入りです。
〈BoTT(Birth Of The Teenager)〉のフードスカーフは、ビビットな色味と華やかなゼブラパターンがコーデのアクセントに。会う人全員に褒められるのはもちろん、自分自身も身に付けていてテンションが上がります。生地が厚い上に耳も首もちゃんと隠れるので、防寒性もバッチリ。まさにベストバイです。
今年の8月に発売された、〈Nike(ナイキ)〉と〈AMBUSH®(アンブッシュ®)〉のコラボ Air Adjust Force。当時はホワイトと2色展開で(今はレッドとブルーも登場)、私はブラックを選びました。これを履くだけでコーデが一気に締まる1足です。今回は外してきてしまったのですが、本当はベルクロストラップが付属しています。どちらもいい感じ。
スペイン発のスイムウェアブランド〈Hiello〉が出しているショルダーバッグ。蛍光のオレンジに淡いピンクのバイカラーがキュートなアイテムです。“Swimmer bag”という名前も好きなポイント。これを買った場所でもある東京・千駄ヶ谷のセレクトショップ『THE MOTT HOUSE TOKYO』の6周年を記念したバッジはオリジナルで付けたのですが、可愛くてこのまま使っています。
- Rina Sugo