2022年の米国におけるアナログ購入者の半数はレコードプレーヤーを所持していないことが判明
レコードをマーチャンダイズ感覚で購入しているリスナーが増加か
アメリカにおける2022年のレコードの販売枚数(4,100万枚)が、CDのそれ(3,300万枚)を上回ったニュースをお伝えしていたが、アナログレコードの購入者のうち、なんと50%しかレコードプレーヤーを所有していないことが明らかになった。
『Luminate(ルミネイト)』は先日発表した“Top Entertainment Trends for 2023”にて「過去12カ月にレコードを購入したことのある消費者の50%がレコードプレーヤーを所有しており、音楽リスナー全体では15%である」と述べている。言い換えれば、購入者の半分はレコードを買っても聴く術がないということだ。さらに、Z世代のファンの31%は、アーティストがより多くのグッズを販売することを望んでおり、“スーパーファン((音楽に平均以上の時間とお金を費やし、新しい音楽を積極的に発見し、SNS上で音楽関連の活動に参加し、今後12カ月以内にライブ音楽イベントに参加する予定である音楽リスナー)”と呼ばれる熱狂的な音楽愛好家は過去1年間にレコードを購入した確率が3倍高いというレポートも。音楽ビジネスの収益の大半がストリーミングに依存していることを考えると、レコードをマーチャンダイズ感覚で購入しているリスナーが増えていても不思議ではないだろう。