『ポケモンカード』にユンゲラーが約20年ぶりに復活
騒動の発端となったユリ・ゲラー本人が予告
世界中で人気を誇る『ポケモンカードゲーム』に、長らく同シリーズから姿を消していたユンゲラーが20年以上ぶりに復活を果たすことが明らかになった。
このニュースは、“超能力”を使ったスプーン曲げで1980年代に一世を風靡した人物として知られるUri Geller(ユリ・ゲラー)が、自身の公式『Twitter』を通して予告したことで発覚。ユンゲラーは初代『ポケットモンスター』に登場したエスパーポケモンであり、『ポケモンカードゲーム』でも同キャラのカードは最初のシリーズから展開されていた。しかし、Uri Gellerがユンゲラーに対して「自身のイメージを盗用している」という理由で2000年に「任天堂」を提訴し、多額の損害賠償金を請求。なお、この訴訟自体はユンゲラーの英語名が“Kadabra”であることから、アメリカ法の訴訟の要件を満たしていないと判断され、Uri Gellerが敗訴している。このようなトラブルを受けて、2001年に発売された『ポケモンカードゲーム』第5シリーズにあたる『ポケモンカードe』以降は、ユンゲラーがカード化されることは無くなってしまった。
ところが、Uri Gellerは2020年11月に「20年前の(訴訟)のことは本当に申し訳なく思っている」というコメントと共に、ユンゲラーのカード復活を示唆するメッセージをツイート。どうやら彼は「任天堂」および「株式会社ポケモン」とこの件については完全に和解したようで、イスラエルに位置する『Urigeller Museum(ユリ・ゲラー博物館)』には、後者の取締役である石原恒和氏からの手紙が現在展示されているという。
I am truly sorry for what I did 20 years ago. Kids and grownups I am releasing the ban. It’s now all up to #Nintendo to bring my #kadabra #pokemon card back.
It will probably be one of the rarest cards now! Much energy and love to all!https://t.co/Rv1aJFlIKS pic.twitter.com/5zDMX5S8WA— Uri Geller (@theurigeller) November 28, 2020
そして今年の日本時間の1月26日(木)、Uri Gellerは『Twitter』にメッセージ動画を投稿。このツイートによると、6月16日(現地時間)に発売される『ポケモンカードゲーム』の新拡張パックで、ユンゲラーがついに復活するとのこと。
Pokemon Card 151
June 16. will feature the first Kadabra, who hasn’t appeared on cards since 2002 due to a legal dispute between Pokémon and Geller, who sued them due to the likeness yungeller and Uri GELLER. I released Pokémon from the ban. Forgive me.#Pokemon pic.twitter.com/QwLviQJbS4— Uri Geller (@theurigeller) January 25, 2023
この新パックは日本国内では展開されないとの情報も浮上しているが、本稿執筆時点ではこれ以上の詳細は不明。いずれにせよ、今後の続報にも注目しておこう。