Nike の共同創設者であるフィル・ナイトがポートランドの黒人コミュニティに約4億ドルの寄付を誓言
“Rebuild Albina”プロジェクトの一環として
〈Nike(ナイキ)〉の共同創設者 Phil Knight(フィル・ナイト)と妻のPenny Parks(ペニー・パークス)が、“Rebuild Albina”プロジェクトの一環として、アメリカ・オレゴン州の都市であるポートランドの黒人コミュニティを支援するための投資ファンド「1803 Fund」に対して、約4億ドルを寄付することを表明した。
「1803 Fund」は、かつてアルビナとして知られていたポートランドの北部と北東部の地域に住む黒人のための教育サービス、アートプログラム、その他のプロジェクトに対して、金銭的支援を行うことを目的として設立。プロジェクト設立の背景には、1900年代初頭、アルビナが黒人社会とビジネスの中心地とされていたにも関わらず、1960年代に市が運営する都市再生プロジェクトによって住宅やコミュニティハブが平準化されたことにより、暴動が起き、壊滅的な打撃を受けたことを由来としている。
今回、Philip Knight夫婦が“Rebuild Albina”を通して資金を寄付することで、その損害の一部を修復していく見込みだ。本プロジェクトのCEOは、Philip Knightsの寄附について“比類なきもの”であるとし、「(今回の寄付は)ポートランドの文化や景観を大きく変える可能性を秘めています。この規模の場所に根ざした取り組みはユニークで、米国はおろか、ポートランドでもこれまでになかったことです」と述べている。
Philip Knightは、これまでにも地元のヘッドスタートプログラムや、ポートランドの若い黒人たちへの教育支援を行う「Self-Enhancement」社への資金提供などを行なっており、地域のブラックコミュニティを支援してきた。彼は今回の寄付に際して「私のこれまでの大事な思い出のいくつかは、ポートランドのイーストサイドに関係しています」と説明し、コミュニティが経済的な機会を得ることで、全体として彼らの幸福度を向上させることを目的としている。