イーロン・マスク買収後から Twitter のヘイトスピーチが激増と報告される
Elonは「まったくの虚偽」と反論
Elon Musk(イーロン・マスク)は『Twitter』を買収する前に、このソーシャルメディアプラットフォームで見られるコンテンツモデレーション(書き込みをモニタリングする管理業務)や検閲に対する不満を語り、言論の自由のための包括的な変化をもたらすことをマニフェストに挙げていた。
しかし米を代表する新聞紙「The New York Times(ニューヨーク・タイムズ)」の報道によると、物議を醸した人物の復権などに伴い、『Twitter』上で憎悪に満ちたコンテンツが急増していることが調査グループによって指摘されている。そして英の非営利団体「Center for Countering Digital Hate(デジタルヘイト対策センター)」は、“Brandwatch”という分析ツールを使って、人種差別、同性愛嫌悪、反ユダヤ主義の中傷の存在がいずれも増加していることを測定した。
調査によると、黒人に向けられた人種的中傷は、1日平均1,282件のツイートから、Elonの買収後は3,900件に増加。一方LGBT関連に対するツイートは60%以上増加したと報告されている。また、「Anti-Defamation League(名誉毀損防止同盟)」は、反ユダヤ的なツイートが40.6%増加したという調査結果をまとめ、Elonがもたらしたコンテンツモデレーションの低下が直接の原因であるとしている。また、『Twitter』上で反ユダヤ主義的なコンテンツが増加していることを示す別の報告書も発表された。
Elonはこの報告書に対して「まったくの虚偽」と反論ツイートし、自身の調査結果を紹介するとともに、『Twitter』の安全部門が関連データの公開を開始することに言及している。
Findings indicate a 61.3% increase in the volume of tweets (excluding retweets) referencing “Jews” or “Judaism” with an antisemitic sentiment in the two weeks following Musk’s Twitter takeover, compared to the two weeks prior. pic.twitter.com/ZqaSD2ZgyR
— ADL (@ADL) November 18, 2022
Utterly false
— Elon Musk (@elonmusk) December 2, 2022
Hate speech impressions (# of times tweet was viewed) continue to decline, despite significant user growth!@TwitterSafety will publish data weekly.
Freedom of speech doesn’t mean freedom of reach. Negativity should & will get less reach than positivity. pic.twitter.com/36zl29rCSM
— Elon Musk (@elonmusk) December 2, 2022