TOYOTA と UNDERCOVER による限定コラボ Aygo X が登場
デザインを手掛けた高橋盾への『Hypebeast』独占インタビューもチェック
3月2日(現地時間)、〈UNDERCOVER(アンダーカバー)〉2023年秋冬コレクションに合わせて日本・愛知に本拠を置く自動車メーカー「TOYOTA(トヨタ)」とのコラボモデル “Aygo X UNDERCOVER”がお披露目された。
5,000台限定販売となる本モデルでは、「TOYOTA」の小型SUVであるAyago X(アイゴX)をベースに、デザイナー 高橋盾のデザイン哲学である“不適合”と“固定観念の打破”を表現。ボディカラーにトヨタオリジナルのグレーとブラックを組み合わせたバイトーンカラーを採用し、随所に大胆なコーラルレッドとブラック18インチ合金のアクセントを加えることで〈UNDERCOVER〉らしいカラーリングに。また、ルーフステッカーで綴られた、彼のモットーである“CHAOS”と“BALANCE”やモノグラムパターンのフロアマットなど、本コラボならではの特別ディテールも配されている。
さらに、この度『Hypebeast』では、そんな本モデルのデザインを手掛けた高橋盾へのショートインタビューを敢行。デザインのインスピレーション源から、今回のコラボプロジェクトの意義についてまでを語ってもらった。
Hypebeast:車のデザインと洋服のデザインはどう違うのでしょうか?クリエイティブのプロセスは変わるのでしょうか?
高橋盾:洋服のコラボレーションとは素材や色が全く異なるため、デザインのプロセスはより難しく感じました。
本コラボモデルはどのようなところから着想を得てデザインされたのでしょうか?
都会の雑踏に溶け込むようなデザインにしたかったので、奇抜になりすぎず、UNDERCOVERらしいカラーリングにしました。
高橋さんのデザイン哲学は、“不適合”と“固定観念の打破”だと思うのですが、本モデルはどのようにその哲学を再現しているのでしょうか?
このプロジェクトは、私の通常のデザイン哲学とはまったく異なり、より実用的で、日常生活に溶け込むようなデザインを目指しました。Nikeのランニングウェア(GYAKUSOUライン)も同じです。しかし、私のデザイン哲学には、相反する2つの側面があり、どちらも非常に重要な要素だと考えています。
これまで、高橋さんのようなファッションデザイナーが、従来の業界の枠に囚われないデザインをしているのを幾度となく見てきました。ファッションはカーデザインにどのような影響を与え、逆にカーデザインはどのような影響を与えるのでしょうか?
ファッションもクルマも、実用的で機能的、そして何よりも優れたデザインであることが必要だと思うのです。
この点で、両者は互いに影響を与えやすいと言えるでしょう。毎日使うもの、身に着けるものには、共通のデザイン要件があります。
今回のパートナーシップは、日本の2大ブランド、2つの異なる業界の架け橋となるものです。高橋さんにとって、このプロジェクトの意義は何ですか?
日本を代表する自動車ブランドの一員となることは大きなプレッシャーでもありましたが、今回のプロジェクトはお互いのデザイン哲学のバランスを取ることを大切にしていたため、とても有意義なものになったと思います。TOYOTAの名に恥じないような作品になることを願っています。